当ブログ96で行ったMT管の試聴で気に入った7ピン・MT管:A2134と
サンスイのシングル用出力トランスHS5を用いたアンプを製作した。
回路は「真空管A2134」で検索して前段に6AK5を用いた回路のコピー。
今回も前段の6AK5の代わりに同等管のWE403Bを使用している。
完成後の残留ノイズが0.6~0.7mVだったのでトランジスターを用いた
リップルフィルターを追加し最終的には残留ノイズは0.3mVになった。
このため能率の良いスピーカーでもほぼノイズのないアンプに仕上がった。
リップルフィルターを追加し最終的には残留ノイズは0.3mVになった。
このため能率の良いスピーカーでもほぼノイズのないアンプに仕上がった。
出力段は三極管結合・UL・五極管結合の切り替えができるようにしてあり三通りの音の
変化ができる。
変化ができる。
またこの切り替えの際にノイズが出るのを避けるための簡単なミューティング回路を
追加したが、完成後の切り替えの際のノイズはごく小さいのでミューティング回路は
省いても問題なさそうであった。
追加したが、完成後の切り替えの際のノイズはごく小さいのでミューティング回路は
省いても問題なさそうであった。
1 主な使用部品
真空管 : A2134 WE403B
出力トランス: サンスイ・HS5
電源トランス: ゼネラルトランス・PMC-130M
チョークコイル: LUX4605
整流素子 : SiC SBD(シリコンカーバイドSBD)
シャーシー : ゼネラルトランス・ W:250, D:160mm
部品配置をしてみてシャーシーのおおよその大きさを決めシャーシーを選定。
部品配置から図面を描きそれに基づいてシャーシーの穴開けを行う。
4 完成
(3)三極管結合・UL・五極管結合の切り替え部分
・ 三極管結合・・出力は1W弱
NFBをOFF・・音の粒立ちが良く彫りの深い音で奥行き感もある。
全体になめらかで落ち着いた音である。
長く聴いていても疲れない。
このアンプではこの時が当方の好みである。
NFBをON・・・周波数特性がワイドになるがその代わり
NFBをON・・・周波数特性がワイドになるがその代わり
奥行き感がなく音場が平板になり躍動感が失われる。
・UL接続・・・NFBはON・ワイドレンジで力強い音、ジャズやポップス向きか。
決して悪い音ではないが三結・無帰還の音と比べると
荒い感じがする。
荒い感じがする。
・五極管結合・・出力は約3W強
NFBはON・ワイドレンジでバランスも良い。
UL接続以上に歯切れ良く力強い音になる。
ただ私的にはクラシックの場合にうるさく感じて落ち着かない。
6 最後に
過去に製作した五極管を用いたシングルアンプのほとんどは3極管結合で無帰還であった。
今回はしばらくぶりに五極管結合で聴いてみたがやはり当方の好みではないことを
再確認した。
再確認した。
クラシックに限定すれば直熱三極管のシングルアンプか五極管を用いたアンプであれば
三極管結合で無帰還が当方の好みの音である。
ただ、ジャズやポップスを聴く時は五極管結合の場合の方が周波数レンジが広くメリハリ
があって聞き映えがする。
高価な直熱三極管に大型のOPTを用いた重量級アンプはほぼ良い音になろう。
しかし、1本が1300円程度の7ピンのMT管でも結構良い音が楽しめる。
ただし、OPTの選択は十分に吟味する必要がある。
当方は三極管結合・無帰還の時に十分楽しめる音のする最小のOPTは今回使用の
サンスイHS5であった。
サンスイHS5であった。
以上はすべて当方の主観による・・・・話し半分程度に!
おわり
おわり